心理戦で続編なアニメ映画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の心理戦で続編な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月11日の時点で一番の心理戦で続編なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.8 1 心理戦で続編なアニメランキング1位
コードギアス 復活のルルーシュ(アニメ映画)

2019年2月9日
★★★★☆ 4.0 (403)
2287人が棚に入れました
光和2年。世界は再編成された超合集国を中心にまとまり、平和な日々を謳歌していた。しかし、平和は突如として終わりを告げる。仮面の男・ゼロとして、ナナリーの難民キャンプ慰問に同行したスザクが謎のナイトメアフレームに敗れ、2人は連れ去られてしまった。シュナイゼルの密命を受け、戦士の国・ジルクスタン王国に潜入したカレン、ロイド、咲世子はそこで、謎のギアスユーザーに襲われる。そして、その場には襲撃者に“元嚮主様"と呼ばれる、C.C.が居た。かつて神聖ブリタニア帝国の大軍すらも打ち破った無敵の王国を舞台に、人々が描く願いは、希望か絶望か。果たして、ギアスのことを知るジルクスタン王宮の面々と、C.C.の思惑とは——。

声優・キャラクター
ゆかな、櫻井孝宏、名塚佳織、村瀬歩、島﨑信長、高木渉

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

こんなラストを待ち望んでいた!!コードギアスの最後に相応しいものだった。

時系列ではアニメ版の続きにあたる物語。
ゼロレクイエムの後を描いた作品。
コードギアスを観た人ならば、誰もがあの意味深なラストが気になったであろう。
ルルーシュは生きているのか?死んだのか??
その答えがここで明らかになった!

■劇場版らしい物語
今作のストーリー自体は劇場版らしいなというのが素直な感想だ。
アニメのような作り込まれたものでははっきり言ってなかった。
あくまでもファンのために作られた番外編という感じ。
新規で観れなくもないが、やはりアニメファン向けだろう。
だが、別に面白くなかったということでは一切ない。
私は普通に面白かった。
なので、過度な期待をしすぎるとがっかりしてしまうので上記のような心持ちで行くのがBESTだろう。

■キャラたちが勢揃い
懐かしのあのキャラたちが大集合!
そしてなんといっても、C2が久々に観れた!!
見に行く人のの大半がC2目的ではないだろうか?
もうね……最高!
C2に介護されたい~~ってなったw
予告編ではスザクが映ってるシーンが多かったが、今作はルルーシュとC2の二人がメインとなるストーリーだった。
なので、その二人の関係が観たい人たちは安心して観てきて欲しい。
もちろん、スザクも大活躍なのでスザク推しもモーマンタイ!

■総評
アニメ版ではルルーシュが犠牲になることで世界が平和になった。
しかし、ハッピーエンド派の私としては未練が残る最後となった。
そんな私からすれば、今作はかゆいところに手が届きスッキリできた。
みんな笑顔の大団円!!
今作単品で見ると、イマイチなのかもしれないが、シリーズ通してみると最高のできだったと思う。
コードギアスという物語の最後に相応しい。
あのラストにモヤモヤした人、コードギアス自体が好きな人はぜひ劇場に足を運んで欲しい。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18
ネタバレ

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

本編を超えることは期待してなかったけど、ファンなら泣けるところ多し。

※コードギアス本編のネタバレが多数あります。未視聴の方はご注意ください。

本編のテレビシリーズは、最初の構想や設定がガバガバなのに勢いで押しまくって4クールの全話が面白くて最後は絶対に泣かせる、という奇跡の様な作品で、おそらく今後もこれを超える作品はそうそう出てこないだろうと思います。

この映画は、2時間程度の尺にR2の後からの整合性やファンサービスを入れないといけないこともあり、話の内容自体は二の次で本編に遠く及びません。
敵の{netabare}過去に戻るギアスに対しては、ルルーシュのいつもの頭脳戦で攻略しますが、それが謎理論になっちゃって、ちょっとどころかかなり無理があって納得できかねるものでした。まあルルも復活したばっかりだから寝ぼけたんだよね?とファンならギリギリ許せるレベル?{/netabare}
それでも、コードギアスらしいスピーディな展開は充分満足できるものでした。


そして随所にあるファンサービス的な演出・映像が、10年待ったご褒美のようで涙ものでした。
以下、ファンサービス的に泣けたところ
{netabare}
・R2の後半で影の薄かったカレンが全編通して活躍してくれた。戦闘だけでなく微エロも相変わらず担当してくれてるのが泣けた。

・ゼロレクイエムのメンバー(咲世子、ロイド、セシル、ニーナ、ジェレミア)の出番が多かったこと。地味ながらルルーシュを最も理解しているメンツです。咲世子ジェレミア以外は戦闘能力ないのに、また無事に集まって悪巧みしてるのが泣けた。

・コーネリアがルルに詰め寄る際に、ユフィだけでなくダールトンが死んだことにも言及したこと。部下思いで泣けた。

・シュナイゼルが政治家としてマトモなこと。付き従っていたカノン・マルディーニも、ギアスにかかってもないのに真面目にがんばってるのが泣けた。

・今まで敵だったキャラが全員共闘するという胸熱展開。特にカレンとスザクで戦術を立てるところは、これまでずっと敵同士だっただけに泣けた。

・エンディングのシャーリー。あの笑顔と涙を見て、泣かない人はいるのか? 私は映画館で号泣でした。

・扇が総理大臣を辞めていたこと。しかし、なんだかんだで幸せな人生を歩んでいることは甚だ残念。
ヴィレッタに愛想を尽かされて三行半を突きつけられた上に玉城にカフェゼロでこき使われてる描写があれば、嬉しくて泣けた。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

コードギアスの新作劇場版。正直それだけで満足。

久しぶりに制作されたコードギアスシリーズの新作。正直それだけでうれしかったです。久しぶりにアッシュフォード学園生徒会の面々や、黒の騎士団、スザクやカレン、ルルーシュの周りの人間たち。とくにC.C.(シーツー)が魅力たっぷりでした。もちろんロボの闘いもルルーシュのギアスやバトルシーンも堪能することができました。正直これで終わりなのは残念でもったいない気もします。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

66.2 2 心理戦で続編なアニメランキング2位
マルドゥック・スクランブル 排気(アニメ映画)

2012年9月29日
★★★★☆ 3.9 (177)
1003人が棚に入れました
『天地明察』で2010年本屋大賞に輝いた人気作家・冲方丁の出世作にして2003年日本SF大賞受賞の傑作サイバーパンク小説『マルドゥック・スクランブル』を、原作者自らの脚本でアニメ化する全3部作の映画プロジェクト、その第3弾。

賭博師シェルの犯罪に巻き込まれた少女娼婦バロットと、委任事件担当官のネズミにして万能兵器のウフコックは、宿敵ボイルドとの激闘後に訪れた“楽園”にて、シェルの移し替えられた記憶は彼が経営するカジノの百万ドルチップの中に隠されていることを知る。

バロットは、シェルの罪状を白日の下に晒すため、チップを手に入れることを決意。
シェルの経営するカジノへ乗り込んだバロットは、ウフコックとの見事な連携により、伝説の女性スピナー、ベル・ウィングをも制した。

しかし、そんなバロットの前に、最強のディーラーにしてハウスリーダーであるアシュレイが立ち塞がる…。

最後に挑むゲームは、“ブラックジャック”。
果たして、バロットはアシュレイを破ることが出来るのか?

そして、ボイルド、シェルとの戦いの行く末は?

命をかけた最終決戦がはじまる-。

声優・キャラクター
林原めぐみ、八嶋智人、東地宏樹、中井和哉、磯部勉、藤田淑子、土師孝也

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

生きることが穢れであった少女の戦い 排気?廃棄?心は流体力学

2011年の劇場版アニメ 3部作の最終章 62分 R15指定

スタッフキャストは一貫している。

前半は第二部の続きでカジノでのブラックジャック勝負。
SF的な部分があるのかは視聴者の感じ方次第。
ブラックジャックそのものは面白いし手に汗握る。
まあ、サイバーバンクSFアニメを期待したとすれば裏切られる方向性かな。

後半は一転して、乱雑な未来社会(ウイリアムギブソン風)を舞台にガンバトルが繰り広げられる。
ハカイダーの如く壁を歩く強敵ディムズデイル=ボイルドCV磯部勉との決着だ。

3部作一貫して主人公ルーン・バロットの魅力が全開で、
受け入れられるかどうかは、数奇な運命をたどった少女との一体感を得られるかだと思います。
大人向け作品なのでルーンには処女性は無く、汚れきった生命の強さを見せます。
はかなげな外見とは相いれないような穢れこそがその本質です。

この作品が成功作なのかどうかは原作を読んだ人にしか評価できないでしょうが、
SFファンにとっては貴重な作品であることだけは確かだと思います。

80年代の米SF界を席巻したサイバーバンクにあこがれた日本人作家の必死な作品とも見えますが、
完成させたことにより、日本人独自の創作が一段階上がった、
恥ずかしながらもマイルストーンと言える作品であったと思いたいです。

物語の迷走は「乱雑な世界」を描くための上級創作ともいえますが、
失敗であったとも取れる、視聴者に判断をゆだねたものだと思います。

誰にでもお勧めできる作品ではありませんが、
未知なるものへの興味が、完成品しか認めないという固さを超える人には、
価値ある作品になる可能性はある作品だと思いました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22
ネタバレ

やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心に焦げ付く重厚サスペンス作品★

本作およびレビュー内容にはR18になりそうな過激な言語表現が含まれていますので、嫌な方は読まないで下さい。

■評価
テーマ性 :★★★★☆ 4.1
エログロ度:★★★★  4.0
純愛度  :★★★★☆ 4.3
シリアス度:★★★★☆ 4.3
おススメ度:★★★★☆ 4.1

■ストーリー
未成年売春婦のバロットは専属の雇い主であるカジノオーナー・シェルに突如焼殺される。しかし、生きる希望を持たぬバロットに救いの手を差し伸べたのは一匹のネズミであるウフコック・ペンティーノだった。そして、一命をとり止めたバロットは自身が焼殺された謎をウフコックたちと共に追っていくストーリー。『圧縮』『燃焼』『排気』の全3話 劇場版作品。

■感想
本作は著者:冲方丁さんの日本SF大賞を受賞した小説をアニメ化したもので、私は原作小説をすべて既読済です。本作はSF作品となっていますが、科学的な考察などは皆無であり、あくまでSF設定を用いたハードボイルド・サスペンス作品となります。(攻殻の様な世界観は求めない方が良いです)

個人的な感想としては、原作小説は超えられなかったが、難しい言語表現がならぶ小説の世界観を巧みに表現した良作だと思います。本シリーズは『生きる事とは何か?』というシンプルなテーマを持ち、一つの殺人未遂事件から真相を追う過程を、肉弾戦・頭脳戦・心理戦を用いて楽しませてくれる内容になっています。
そして、未成年売春・幼児虐待・強姦・近親相姦・暴力・ドラッグ・汚職・金・権力という人間の汚物と血反吐にまみれた世界観の中で、そのストーリの本質が生きる苦しさ、そして純愛という人の生臭さを描いているので本シリーズのテーマが光ってみえます。

また本作を鑑賞すると『生きる事は何なのか?』と考えさせられ、それは『自身や他者の存在を必要とし、必要とされる事』そんな分かりきった答えを理解しながらも、想い通りにはいかない人生の虚しさ(焦げ付き)や他者に愛される幸福感を本作品は感じさせてくれます。これぞハードボイルドの真骨頂です。

ただ、尺が足りない事でエンターテイメント性が薄れている点は残念です。個人的に本シリーズ通しての見所は、カジノでの頭脳戦・心理戦になりますが、このシーンでのバロットやウフコックの心理描写や、結果に対する過程の説明が少し足りないので、緊張感や悲壮感に物足りなさを感じます。
非常に惜しいです。

総じて、本シリーズはエログロ鬱なので、万人受けする作品ではありませんが、個人的には本作の続編(前章譚)であるボイルドが主人公のマルドゥック・ヴェロシティーのアニメ化も強く祈願しております。みんな~オラにパワーをぉぉぉ!!

レビューはここで一旦しめさせてもらいます。
ご拝読有り難うございました。


-------
■本作の謎とポイント
ネタバレになりますので、興味のない方は
読み飛ばしてくださいましm(_ _)m
{netabare}
Q1:バロットはなぜシェルに焼殺(未遂)されたの?
A1:原作小説から引用すると、生きる実感を得るために
  バロットは思いつきで自身の身元を確認してしまった
  事で、マネーロンダリングの秘密に触れたと思われ
  シェルに殺害される事になります。
  (本シリーズではよく描かれていませんでした)

Q2:ウフコックって何者?
A2:世界大戦期に楽園にいた三博士の一人に設計開発
  された人口知能をもったネズミ型万能兵器です。
  (ドラえもんのネズミ版です)
  仕組みは全くわかりませんが、異次元に物体を
  無限・永久的に保存し、必要なときに現次元に
  呼び出す様な構造になっていたと理解しています。
  そのためウフコックが銃になれば弾は無限に供給され
  続けます。

Q3:シェルって何者?少女達を殺害した動機は?
A3:オクトーバー社と結託し、身寄りのない少女達の
  戸籍を利用したマネーロンダリングを行う悪党です。
  そして、シェル(殻)という名の通り、過去の母親殺し
  という罪と苦しみから逃げるために、マネーロンダリ
  ングの証拠隠滅と併せて、自身の記憶の抜き取りを
  繰り返し、結局は中身のない殻の様な男に成り下がり
  ました。また動機ですが、どの少女も自分の事を
  知ろうとしてしまう事でシェルの過去の罪の苦しみや
  恐怖をフラッシュバックさせてしまい、A1の内容と
  あいまって動機となり殺害に及んでいました。

Q5:ボイルドって何者?
A5:彼は元々は戦術爆撃機のパイロットであり、過度の
  過労と処方されたオクトーバー社製ドラッグが要因
  で、誤って見方を爆撃してしまう罪を犯します。
  そして楽園に人体改造のモルモットとして送られ
  ますが、ウフコックという愛を与えてくれる存在と
  出会い希望を見出した人間でした・・・。

Q6:バロットはなぜ人体改造の順応率が高くて強いの?
  主人公だから?
A6:半分合っています。
  バロットは幼少期から大人の欲望に蹂躙される経験を
  もち、その経験から無意識の防衛本能により、自分の
  体の感覚を自由に無感・無心にする術を身に着けて
  いました。そのため、繊細なコントロールが必要な
  スナーク機能とバロットの愛称がよく順能率が
  あがった事になっています。

Q7:ボイルドは重力を操って弾丸をはじく程、無敵なのに
  なぜバロットの銃弾が当たったの?
A7:バロットが持つ能力はスナーク機能となっており
  電子機器の遠隔制御やハッキング、そして自身の肌
  から放出する電磁波をソナー代わりにして、物体の
  接近や動作を察知します。
  この機能を駆使してボイルドが銃を撃つ際に
  重力の壁に隙間ができる事を察知し、その隙間に
  銃弾を打ち込む事でボイルドは初めて被弾したのです。
  そのため、終盤のボイルドはチャクグレネードを使い
  バロットのスナーク機能を封じようとしたのです。

Q8:ボイルドのもっている銃は何?威力ありすぎでは?
A8:65口径のモンスター・マグナムです。通常の人間が
  撃てば両腕が脱臼するほどの威力ですが、ボイルドは
  重力でその衝撃を抑えて使用しています。
  現代でも55口径の拳銃が最大です。
  詳細はヴェロシティーで!!

Q9:ボイルドとウフコックは過去に何があったの?
A9:ボイルドとウフコックは楽園からでてからも
  マルドゥックスクランブルO-9の有用性を証明する
  ために、相棒として日夜事件と戦っていました。
  しかし、オクトーバー社の陰謀によりマルドゥック
  スクランブルO-9の遵守が難しい(ウフコックが処分
  される)と思った彼は、その陰謀を潰すため
  自分たちに不利な証言をする一般人たちを口封じの
  ために次々と暗殺したのです。
  その事が原因でウフコックはボイルドと離別し
  単独で任務に励みますが、実はボイルドのお陰で
  存在できているのです。そんなボイルドの愛を
  知っているからこそ、ラストシーンでウフコックは
  あんなにも落ち込んでいたのです。
  ここで何でボイルドはオクトーバー社側に
  ついてるの?という疑問が沸きますが、詳細は
  ヴェロシティーで!!

Q10:冲方丁さんは虚淵玄さんの二番煎じの脚本家
  じゃないの??
A10:私は違うと思います。
  冲方丁さんは数多くのアニメ作品を手がける私の
  好きな脚本家さんですが、私は虚淵玄さんも好きです。
  このお二方の共通点は触れ幅の激しいストーリーと
  鬱展開だと思っていますが、決定的に違う点が
  あると思います。
  それは虚淵さんは、容赦なき『死に様』を描いて
  強烈な心の傷(印象)を残しますが、冲方さんは
  主人公の過酷な『生き様』を描いて、苦しみと絶望を
  心にジワリジワリと染み込ませてきます。
  この似ているけど異なるすばらしき脚本家さん達の
  活躍に今後も期待しています。

少しでも本作を楽しむ糧にして頂いたら幸いです。
{/netabare}
-------

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

サイバーパンクハードボイルド3部作に決着の時、来たり!「君は何人も殺さないし、殺されたりしない。殺させもしない!」

思いっきり前回の続きからなので前2作を観ないと完全に置いてけぼりですw
ダイジェストとか一切ナシですw
可能であれば3作を連続して観て頂くのがイチバンかと?;


前作でベル・ウィングさんとのルーレット勝負に辛くも勝利を収めたバロットとウフコック
続けてブラックジャックに挑戦し、目的である100万ドルチップ4枚の回収を狙う
前回に引き続き、前半の内容は完全にギャンブルでの頭脳戦、心理戦の模様


そしてバロットを殺そうとしたシェルの、消し去った記憶から明らかになるその素顔と真実
残忍な殺人犯であるはずのシェルに秘められた悲しい過去に困惑するバロットがドラマティックですb


そしていよいよクライマックスはボイルドとの最終決戦
シリーズ集大成とも言うべき圧巻のアクションシーンにスタッフの成長も感じられ、ここまでマルドゥックを追いかけてきた甲斐もあったというものですよ
(実際に、第1部制作開始当初は新米だったアニメタ達の、レベルアップを狙ったOJT的な制作現場だったようです)


改めて『3年という月日』と『60分×3部作という構成』は、「原作を完全再現したい!」という想いから生まれたものではあるものの、いささか“詰め込みすぎた”感が苛まれ、決して今回のフォーマットがマルドゥックのアニメ化に相応しいモノだったとは言い難いです


でもねw
この『排気』単発の出来栄えからするとその辺はもうドーデモ良くなってくるのですよwww


神さま(本田美奈子)が差し伸べた救いの手(アメイジング・グレース)がバロット(林原めぐみ)に受け継がれていく様(今作の挿入歌で林原めぐみと本田美奈子が奇跡のデュエット)とかもう感無量


とりまちゃんと完結したことへのお祝いも兼ねて、本当に良かったね
って微笑ましく見送りたいっす

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11

75.8 3 心理戦で続編なアニメランキング3位
プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章(アニメ映画)

2021年2月11日
★★★★★ 4.1 (102)
584人が棚に入れました
舞台は19世紀末。共和革命によりアルビオン王国は分離。巨大な壁で分断された首都ロンドンは、東側を王国、西側を共和国が統べ、各国スパイが暗躍する影の戦争の最前線となった。革命から10年、王国の名門クイーンズ・メイフェア校には女子高生を隠れ蓑に共和国スパイとして活動する5人の少女がいた。女王暗殺未遂事件を阻止し、カサブランカでの休養を終えた彼女たちにコントロールから新たな指令が下された。この任務をきっかけに5人の少女、チーム白鳩は国を揺るがす大きな渦に巻き込まれていくことになる——。

声優・キャラクター
古賀葵、関根明良、大地葉、影山灯、古木のぞみ、菅生隆之、沢城みゆき、山崎たくみ、土師孝也、飯田友子、飛田展男、本田裕之
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

全🦎黒蜥蜴星人★待望!本格スパイ映画シリーズ開幕!!

【物語 4.0点】
全6章の新作劇場版シリーズ開幕戦。本作の構成は一話完結。

TVアニメ版の後日談なので、事前視聴は必須。
{netabare}チェンジリング、“革命”の動揺が残るロンドン、{/netabare}黒蜥蜴星人ネタ、
などは物語と心情理解の前提条件。


スパイ物としての内容はさらにハードに。

ブラフ、モグラ、二重スパイ、暗号および
{netabare}新聞記事&広告による連絡、
ブック・サイファ(書籍をコードブックとして活用した換字式暗号による情報伝達術。足が付かない){/netabare}
チェスを通じた心理戦……。

これからより本格的にスパイやるんだから、
これ位は基礎教養と言わんばかりに、
老獪なスパイ“ビショップ”を通じて、
アンジェや“チーム白鳩”だけでなく、
鑑賞者にも確認テストでレベルアップを求めるスパルタぶり。


その先に、重厚なスパイシナリオの大風呂敷が示唆される。

王国の王位継承という政情不安も懸念される中、
何処ぞの“ネズミ”のロンドン暗躍は間違いないが、
共和国・コントロールも王国・ノルマンディー公も正体は掴めておらず、
炙り出そうと釣り糸を垂れる段階。

そんな静かな前哨戦の最中にもスパイには各々人生があり、
嘘つきが幸福を掴む難しさが改めて提示される。


【作画 4.0点】
冒頭、煙るロンドンの夜を舞台に、{netabare}二階建てバスも交えたカーチェイス{/netabare}で、
スチームパンク・アクションでも魅せる所信を表明し、先制に成功♪

一方、スパイ活動も彩る小道具にも
引き続き、時代考証のレベルから注力。

公然と語れない秘密という首根っこを掴むか掴まれているのか?
心理戦もシビれる本作。
ならば公の駆け引きはチェス等を通じて暗喩して行わねばなるまい。

鉄壁の守り、動揺して年甲斐もなく大胆に攻める?
チェスの作画も、盤面の資料を元に心理を反映した局面を選択したとのこと。
この辺は、私にはサッパリ分らなかったので、プレイヤーの解説を求めますw


背景美術では離宮の入れ込み具合が際立つ。
真のスパイの仕事場は戦場ではなく、宮廷内での駆け引き等であることが、
ここでも示される。


【キャラ 4.5点】
“チーム白鳩”他、王国&共和国のスパイ関係者ら、
TVアニメ版の主要人物が揃い、人物相関の現状を再確認。

中でもアンジェ&プリンセスに関しては、
追加キャラ(まぁ{netabare}“ビショップ”{/netabare}のことだが)を通じて、
秘密を抱えて、時局に直面するリスクの増大が課題として突き付けられる。

ドロシー、ちせ、ベアトリスは掘り下げられなかったものの見せ場はあり。
ちせさん、{netabare}運転習得まで、{/netabare}もう少し頑張りましょうw


【声優 4.5点】
ヒロイン・アンジェ役。

今村 彩夏さんの引退に伴い、新たに古賀 葵さんが起用。

気だるげな感じがやや後退し、若干の色気が出た彼女なりのアンジェが演じられる。
変化はあるが違和感はなく、むしろこの女子高生スパイも少し大人になった?
だから少しは周りに頼れるようになったのかなと納得できる好演。
特に終盤、{netabare}「……寂しいわ」{/netabare}と感情がこぼれた演技にはグッと来ました。


ビショップ役の飛田 展男さんもいぶし銀で先輩スパイの矜持を後進に示す。
「そんな大人、修正してやる!」の中の人と同一人物とはとても思えませんw

そんな渋いボイスで、ノルマンディー公(CV.土師 孝也さん)と、
相手の弱味を知った上で煽っているのか?
知ったかぶって動揺を誘うブラフで探り合っているのか?
含みが多い濃密なボイスでベテランスパイの対局を展開。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は梶浦 由記氏の続投。
華麗にスウィングするサウンドと“梶浦語”コーラスがスクリーンに広がるゴージャスさ。

OP主題歌「LIES&TIES」も引き続きアーティストプロジェクトのVoid_Chordsが担当。
今回ボーカルに迎えた麦野 優衣さんは
『パワプロ』テーマ曲の歌唱経験もあるシンガーソングライターで
中~高音の爽やかなパワフルボイスが特徴。
彼女もまた米国での生活、留学経験があり、
ビッグバンドの全編英語曲も歌いこなす。

ED主題歌もまた“チーム白鳩”5人の合唱。
適宜、挿入される手拍子も心地良い、
相変わらず一聴すると平和なメロディだが、何処か狂気も覗く全編英語曲。

ポイント・ピクチャーズの妙にメルヘンチックなED映像もグレードアップ♪
固い絆で結ばれたアンジェ&プリンセスのご尊顔に悶えましょう♪


【感想】
二次元、三次元関係なく、本格的なスパイ映画を劇場で堪能できて嬉しいです♪
スパイをエンタメ化するのに大量の爆薬は必須ではない。
手応えを感じつつ、今秋予定の2章以降も続く全6章の長丁場に挑みたいです♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

嘘つきは疲れる

視聴前 一応キャラの名前だけ確認しとこ

視聴後 そういう感じね

この話は黒トカゲ星人が嘘を付き続ける話
ジャンルはスパイ・戦争
2017年のアニメがなぜ急に映画化したのか、はたまた最初からあったのか、正直そこまで気になってなく調べてないのでわかりませんが、2021年に公開、ということで視聴。
3,4年も前のコトなんぞほとんど覚えていないでしょうから、一応本作を見る前に主人公たちの名前を確認しました。が、案外覚えているものですね。
流石に細かいシーンなどは覚えてませんでしたが、本作を楽しむのには十分な感じでした。
そして本作は一応6章から構成されるそうです。同時期に殺っているガルパンもそうですが、なぜ新作TVアニメではなくOVA先行上映という形で放送するんでしょう。よくわからないです。

さて本作の内容です。6章と言ってるくせにとか言うと怒られそうですが、一話(章)完結型です。ある程度本作内で完結しています。ただ、謎の部分や伏線が残された状況なのでこれから徐々に処理していくのでしょう。要はTVアニメと同じパターンですね。まぁガルパンみたいに中途半端で終わって「これからどうなる!?」とかやられても困るので正直助かるっちゃ助かるのですが。

前半から説明やダイジェストなし、いきなり展開が始まるので、キャラの顔や名前を見てもピンと来ないかたは見直したほうが良さげです。
後半から展開が続きますが、やはり限られた時間での物語なので割と雑に終わります。この終わり方が次作にどう響くのかが気になりますが、気長に待つとしましょう。

監督は橘正紀さん。
シリーズ構成・脚本は木村暢さん。ニャル子やビルドダイバーズなどを担当された方ですね
キャラデザは秋谷有紀恵さんと西尾公伯さん。
劇伴は梶浦由記さん。
アニメ制作はアクタスさん。単独ですね。という今更ですが、ガルパンもここ担当でしたよね。六部構成は縛りなんでしょうか

作画は良かったです。戦闘を含めた動きが細かく丁寧さを感じました。
主題歌はKonnie Aokiさん作詞、高橋諒さん作編曲、Void_Chords feat. Yui Muginoさん歌唱の「LIES & TIES」
声優さんはとても良かったです。

総合評価 まだ一部なので判断尽きませんが、期待はしている

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8
ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

期待通り

テレビアニメは視聴済み。

奇をてらうことなく、テレビアニメ版の続編を制作した感じ。

物語の内容的にやや重めの話なので、時間制限のない劇場版で丁寧に作られた感じがして良かった。

OP・EDともに、テレビアニメ版の曲や映像を意識して作られていると思う。OPは曲も映像もとにかくカッコイイ、EDはかわいい絵柄の映像にちょっと切ない曲調。

{netabare}内容的には文句はないのだが、今回は王国と共和国との対決についての話は進まなかった。今年の秋に続編公開ということだが、このペースだと少なくともあと3回は劇場版を作らないと話がまとまりそうにない。そこまで作品人気が持つのか、ちょっと心配。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 6

70.1 4 心理戦で続編なアニメランキング4位
遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENTSIONS(アニメ映画)

2016年5月1日
★★★★★ 4.1 (70)
334人が棚に入れました
原作のアフターエピソードとして、これまで描かれてこなかった謎の部分を描く。そして、海馬もかなり活躍するストーリーとなる。

声優・キャラクター
風間俊介、津田健次郎、花澤香菜、日野聡、齊藤真紀、高橋広樹、菊池英博、竹内順子、松本梨香、林遣都

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「出でよ!我がしもべ!!ブルゥーゥアイズ!!!ホワイットドラゴンッ!!!!滅ぉびのヴァーストッストリィーゥンムッ!!!!!」

津田健次郎さんホント喉が千切れるんじゃないんだろうかって熱演ありがとうございましたwww


原作スタート20周年記念(そして完結からは11年)
原作マンガ『遊戯王』の正当な続編として高橋和希の製作総指揮&キャラデザ(原案)&脚本(共同)&絵コンテ(共同)の下に作られたまさに『遊戯王』真の完結篇
130分の大作です


武藤遊戯とアテム(闇遊戯)の別れから1年
高校卒業を間近に控えていた遊戯達は‟以前からそこに居た”とされるクラスメイト、藍神の存在に違和感を覚える
その一方、アテムとの再戦を渇望する海馬瀬人は地中深く埋没した千年パズルの発掘とパズルの復元に使う‟だけ”の為に作った軌道エレベーターに資本と権力を注ぎ込んでいた
遂に発掘された千年パズルの欠片だったが突如として現れた藍神の妨害に海馬はデュエルで一戦交えることを余儀なくされる
次元領域デュエルと方界モンスターという未知の戦術を駆使する藍神に苦戦していた海馬だったが‟地中に埋没しているオベリスクをドローする”という(物理的な壁を突破した)切り札で形勢逆転するも千年パズルの回収を優先し勝負を預けることとなった
しかし藍神は咄嗟に千年パズルを二欠けらだけを持ち去ったことでパズルの完成を阻む
そして自宅で友人達を待っていた遊戯の前にはセラと名乗る少女が現れ、千年パズルの一欠けらだけを残して消える
城之内達の目前で本性を露わにした藍神は城之内を異次元に飛ばし、千年リングに操られていた頃の獏良の記憶を呼び覚まし、復讐と称して獏良を手に掛けようとする・・・
藍神の正体とは?
獏良との因縁とは?
アテムは本当に復活するのか?
千年パズルのピースを廻って海馬スタジアムに集った遊戯、藍神、海馬による三つ巴の決戦の火蓋が切って落とされる!


藍神について触れるとネタバレになってしまうのですがお話自体はマルチバース理論、つまり「我々が生きている宇宙とは別に、並行して存在する別の宇宙がある」という理論に基づいてお話が進みます
ですから今作、近年のアニメ映画では稀に観る‟ハードSF”になってます
あまりSFがお好きでない方には退屈な、逆にSFアニメとしては傑作と呼んでいいと思います
集合意識体となって次元を超越しようとするプラナは現代社会で言うところのSNSに置き換えられますし、藍神の暴走はそのまんまSNSに依存することへの警鐘と捉えれます
その一方で、遊戯達は仲間の旅立ちや自身の卒業をも笑顔で見送ることに拘っていて、これは遊戯達が【自立】を目指していることを示し、同時にSNSのような存在へ身を寄せすぎる事へのアンチテーゼとして機能しています
すごく良く出来たお話ですb


また、原作で獏良との関係性があることを仄めかしておきながら素性を明かさぬままだったシャーディーがキーパーソンとして登場するのでこの映画自体が原作を補完していたりします


技術論的に注目したいのは、まず作監が加々美高浩(かがみん)ってことでしょうw
テレビシリーズ放送終了後も動画サイト等で度々話題にされていたかがみんの作画
2010年に公開された『GX』&『5D's』とのクロスオーバー映画でもその才能を(主に顔芸で)いかんなく発揮しておりましたが、今作でも【暴走】とも呼ぶべき作画を披露しています
歪んだパース、極太のアウトライン、そしてまさか動画サイト等で散々騒がれていた城之内の【A G O】と称される変顔をサラッと劇場版の大舞台でやってのけるのはかがみんしかいませんね
(一度は監督に止められたそうですw)
何気に本田と一緒に杏子も変な顔してるのがポイントです


次にデュエルで活躍するモンスター達
藍神が用いる一つ目の意匠と海洋軟体生物のような不気味さで統一された方界モンスターは完全新作でもあるため、高橋先生原案の「方界超帝インディオラ・デス・ボルト」をベースに反田誠二がデザインを手掛けており主に3DCGで描かれています
一方で遊戯と海馬が用いるモンスターは原作でもお馴染みの「ブラック・マジシャン」「ブラック・マジシャン・ガール」「エルフの剣士」そして「青眼の白竜(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」
これらは作画で描かれていたり、CGだったり、エフェクトだけ手描きだったりと原作の味を残した形で表現されています
デザインそのものも色彩設計を含めて高橋先生監修の下に修正されていたりします


さらに、原作に登場した名カードの派生系や進化系が新カードとしていくつも登場します
暗黒騎士ガイア→「暗黒騎士ガイアロード」
クリボー→「クリアクリボー」
破滅竜ガンドラ→「破滅竜ガンドラX(クロス)」
光の護封剣→「光の護封霊剣」
といった感じでこれはもうファン感涙でしょう
個人的にはブラック・マジシャン・ガールがその派生系と共にいっぱい出て来て海馬をおちょくるかのようなコンボを決める戦闘シーンはとても面白かったです
遊戯は真顔でアレをやるってのがもう鬼ですよなw


そしてなんといっても【社長の嫁】ことブルーアイズですね
‟ブルーアイズ系だけでなんと4体”も出てきます(爆)
もうブルーアイズで出来ることは全て出し尽した感すらあります
特に男性的な巨体に凶悪さを感じさせる刺々しいフォルムの「ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン」と、その対極とも言える女性的な曲線美に天使の様な翼があしらわれた神々しい「ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン」は観どころ
コレを全部考えた高橋先生には感服いたしますm(__)m
デザインもさることながらCGで描かれるブルーアイズ迫力の勇姿も是非注目していただきたいです


音楽は池頼広の新作サントラをメインに、『デュエルモンスターズ』の光宗信吉や『ZEXALⅡ』の中村和宏がそれぞれ手掛けたサントラも効果的に用いられ近未来都市とエジプトを行き来する世界観、そしてデュエルの興奮を演出しています
特に『デュエルモンスターズ』のサントラは傑作なだけあって「ココでこの曲かぁーっ!」って興奮に思わず手に汗握ってましたね
エンドロールを飾るのはタイアップやアニソンではなくイギリスのオルタナ系バンド、THE EDEN HOUSEが2009年に発表したアルバムからTO BELIEVE IN SOMETHINGという楽曲がチョイスされました
静けさから沸き立つような高揚感のあるベースと哀愁を漂わせるボーカルが引き立てるエピックなストリングスのナンバーです
高橋先生の趣味?なのでしょうか?
コレ凄くかっこいい上に遊戯達の心情に沿ったメッセージ性もあってナイスセレクト過ぎて本当に‟泣きましたわ”


最後はやはり再集結した声優さん達の演技ですよ
声優初挑戦の林遣都や新キャストの花澤香菜ももちろん褒め称えたいところですが、やはり風間俊介、津田健次郎、松本梨香といった当時のまま・・・いやむしろ数倍に気合の入った方々の熱演ですよ
特にツダケンさんはやばい
先の地中からオベリスクを引き抜くシーンはかがみんが手掛けた大リーグボール投げそうな原画と相まって「ト゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ル゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ーーーーー!!!!!」って叫ぶ社長に笑いと嬉し涙と畏怖に背筋がゾクゾクきましたw
さらに「ム゛ォ゛ン゛スタァ゛ではな゛い゛っ゛!!!!!ネ申゛た゛っ゛!!!!!」で失禁寸前にw


この映画、物語の軸になっているのは藍神の復讐心なんだけど、結局全ての原動力となっているのは【社長がアテムと会いたい】って一心なんですよねw
おまえどんだけアテム好きなんだよ!って少し冷静に観ると‟トンデモナイ馬鹿映画”なのがよくわかります
社長がラストシークエンスで取った行動は感動した人もいたでしょうがヤンデレもとうとうココまでキタかと、ただのキ○ガイに映った人も少なからずいたでしょうw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

Ka-I-Ba!

劇場で視聴。
遊戯王シリーズについての知識は、DMとGXを視聴済み。DM時代に多少カードを集めていた程度。
{netabare}
アテムとデュエルがしたかった社長が、ファラオ復活の為にKCの総力を結集して、千年パズルの発掘、そして組み上げに着手する。
それを阻止すべく立ち向かう新キャラ、そしてファラオの拠り所となる遊戯とのデュエル…
結局、ファラオ復活には至らなかった海馬はアテムに会うため冥界へ旅立つ。
という、どんだけアテムが大好きなんだよwwってストーリー

海馬が好きな人は必見。
それ以外の人は草を生やしながらみればいいと思う。
正直、デュエル内容が急ぎ早のご都合展開過ぎて、手札の読み合い等の緊張感が無かったし、ストーリー自体も単純で、内容が先読み出過ぎてしまうのが残念。
逆に、とにかく手数の短いバトルで収まる様に無駄の無いバトルが繰り広げられている見方や、期待を全く裏切らないストーリー展開という見方をすれば、長所にもなるか。

1戦目 海馬VSアテム
KCが開発した新デュエルディスクにより、記憶から、アテムの実像を創り出すことに成功。社長は満足出来ない様だったが、とても良いエキシビションでだった!惜しげも無く出てくるブルーアイズ系に、テンションが上がる。
劇場版だから出来るお祭りバトルが面白い。

2戦目 海馬VS藍神
オベリスクの巨神兵を召喚、攻撃‼︎
バカな、モンスターの攻撃は…
オベリスクは神だ‼︎

チートじゃんw
セリフはうろ覚えだから間違ってるかも知れない。
突っ込みどころの多い展開好きだなー

上級モンスターを生贄無しに召喚できるという次元領域デュエルのアイデアナイスですね。バトルの簡略化に貢献している。ただ、気合で攻撃力が上がるという設定が、遊戯も海馬も気合が強すぎて、最大値になってしまっているので、只の難易度低いバトルに成り下がっている気もする。

3戦目 遊戯VS藍神
遊戯は負けるギリギリのライフで相手を油断させておいて、返り討ちにする策略家だなと思った。
普段ならかなりヒヤヒヤする展開なんだが、ストーリー自体が勝って貰わなければ話が進まない造りになってしまっているから、どうせ勝つんでしょ?と思ってしまう。
最後まで諦めないと言ってはいるけれど、最後には起死回生のカードを引き当ててしまう。
もし作戦の内なら、最初から手札完成していた可能性も勘繰ってしまう。

4戦目 遊戯VS海馬
2時間もない上映時間でよく4戦も描いたなと…
視聴しているこちらの体力がギリギリだった。1戦減らせなかったのかな。
衝撃だったのは、海馬のセリフから、海馬は遊戯のことを今まで相手に相応しいデュエリストだと認めていなかったということ。
開始から20年たって動く人間関係、まさに同窓会のようです。


良かったところは
遊戯王を代表するカードを惜しげなく出してくれたこと
海馬VS遊戯(アテム)の頂上決戦が見られたこと
社長のアテムへの執着が大き過ぎてギャグになっていたこと
叫び続ける津田さんの演技
アンズが可愛くなっていた
様々なバトルエフェクトを楽しむことが出来たこと

残念だったところは
物語が単純過ぎて展開が読めてしまったこと
一戦一戦が薄っぺらかったことかな。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

すもらー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

これこそが遊戯王

遊戯王20周年記念の作品ですね。

今回の劇場版はあくまでも原作の続きでありアニメシリーズの続きではないのでそのつもりで見てください。

遊戯王はホントに色々設定がぶっ飛んでいてホントにカードゲームのアニメなのかと思う時がありますね笑そこがいいところなんですけど。今回も海馬はぶっ飛んでいました。やっぱり海馬は頭良すぎて馬鹿ですね笑

デュエルの方は遊戯があんなことをしたり海馬が再びあのカードを召喚したりライフが8000だったり次元領域デュエルというこの作品オリジナルのルールのデュエルをしたりとやっぱり遊戯王らしい映画になっていました。


ホントにお祭りという感覚で見てくれればいいと思います。少年時代遊戯王で育った皆さんならきっとついていけるはず!笑楽しんでください。

劇場版遊戯王THE DARK SIDE OF DIMENSIONS

是非見てください。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5
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